耳鼻科・頭頸部外科・甲状腺外科
耳鼻咽喉科・頭頸部外科・甲状腺外科は人間の体の鎖骨より上の部分で眼球と脳を除く部分を扱う分野です。主な領域として耳・鼻・咽頭・喉頭・口腔・頸部に分類されますが、めまいや睡眠時無呼吸なども耳鼻科の守備範囲に含まれます。関連施設である成和クリニックにおいて入院を必要と判断された患者さんの投薬治療(炎症性疾患やめまいなど)や手術を病院にて行います。ほとんどの分野の手術対応が可能ですが、特に力をいれているのは以下の分野です。
扱う疾患および特色
1.鼻・副鼻腔疾患
アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎が主な疾患となります。アレルギー性鼻炎においては、術後出血が少なく痂皮形成が軽度であるアルゴンプラズマレーザーを用いての鼻粘膜の焼灼術や、内視鏡にて鼻の穴から鼻の後方にある神経を切断し、鼻水や鼻づまりを解消する後鼻神経切除術などを症状の程度に応じて選択します。レーザーのみでしたら、外来でも施行は可能です。後鼻神経切断術は数日から5日程度の入院が必要です。投薬治療が無効な副鼻腔炎に対しては内視鏡下にその程度に応じた開放術を行います。全身麻酔での施行ですので、痛みは感じませんし、術後の処置がなるべく楽に過ごせるような工夫をしています。一週間程度の入院が必要となります。
2.咽頭・喉頭手術
繰り返す扁桃炎や扁桃肥大・アデノイド肥大に対して全身麻酔にて手術をします。およそ一週間の入院が必要です。声帯ポリープやポリープ様声帯などに対する顕微鏡下での手術は数日の入院で施行可能です。また、様々な原因による反回神経麻痺にて嗄声や誤嚥を来す患者さんに対する披裂軟骨内転術や喉頭形成も得意としております。
3.慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎、滲出性中耳炎などの耳疾患
当科は耳の手術にて日本有数の症例数である帝京大学よりの派遣医によって構成されておりますので、鼓室形成術や鼓膜チューブ挿入術なども対応が可能です。
4.その他
重症のめまいや突発性難聴、顔面神経麻痺、扁桃炎・咽頭炎など入院が望ましい疾患は、入院の上、積極的な投薬治療を行います。
当科は耳鼻咽喉科専門医を含む、2名の常勤医と帝京大学から派遣の数名の非常勤医師によって診療を行っております。より高次機能病院での治療が必要となった場合には、帝京大学がいつでもバックアップ体制を整えていますのでご安心ください。